梅干し
梅干しは中国から伝わり、平安時代には梅干しで病気を治したという言い伝えが残っているそう。
「梅干し」は俳句で夏の季語にもなっています。
梅酒
梅酒は江戸の元禄期に書かれた本に作り方が記されています。梅酒は家庭でも作られ、楽しまれてきましたが、法的に家庭での梅酒作りが認められたのは、酒税法が改正された1962年から。
酒税法で認められる家庭での梅酒作りにも条件があり、
- アルコール度数が20度以上酒類(ホワイトリカーなど)を使用
- 米、麦、あわなどを加えてはいけない
- 販売は禁止 などと規定されています。
みりんや日本酒などアルコール度数が20度未満の酒で梅酒を作るとOUT! 『きょうの料理』では、みりんを使用した違法な梅酒の作り方をテレビで放送してしまい問題になったことがあったそうです。
梅の実には毒が
6月頃に収穫した梅の実を使って、梅酒や梅干しなどをつくることは「梅仕事」と呼ばれます。生では食べられない梅を手間ひまかけて、梅干しや梅酒、シロップなどの保存食に加工しておいしくする作業は1年のうち、梅が出回る6月頃だけ。季節のかわりを教えてくれます。
ちなみに、梅は英語でジャパニーズ・アプリコット。
生の青梅には青酸配糖体が含まれており、毒性があるので要注意。しかし、実を食べても死ぬほどではなく、大量に食べなければ大丈夫だそう。
梅の種の中身に多く含まれている青酸配糖体。しかし、梅干しや梅酒の種の中身は、漬けることで毒性はほとんど消えて、食べても問題がなくなるそうです。
友達のおじいちゃんが歯で梅干しの種を割れると聞いたときは、強い歯に驚きましたが中身を食べるためだったんですね。 梅干しの種のへその部分に千枚通しなどを刺して割ると中身が取り出せるようです。
自家製の梅干しや梅酒を家で作ることができたら、素敵ですね。