見ているとお腹が鳴りそうな映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。とてもおもしろく、心がじんわり温かくなるような映画でした。 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のあらすじはこんな感じ。
ロサンゼルスにある一流レストランの<総料理長>カール・キャスパーは、メニューにあれこれと口出しするオーナーと対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければならない時にマイアミに行った彼は、絶品のキューバサンドイッチと出逢う。その美味しさで人々に喜んでもらう為に、移動販売を始めることに。譲り受けたボロボロのフードトラックを改装し、マイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを作り、売る旅がスタートした―。 (公式サイトより)
とにかく料理がおいしそう
カール・キャスパーは知る人ぞ知る一流料理人。グルメ・ブロガーの批評家が来るため新しいメニューを開発。そのどれもが芸術的で、食欲をそそる料理ばかり。
メニュー開発のために作った料理がおいしいそうなのはもちろん、カールの元恋人でソムリエのモリー(スカーレット・ヨハンソン)に作ってあげるペペロンチーノや息子のパーシーに作ってあげる朝食のグリルドチーズサンドイッチのおいしそうなこと! 特にグリルドチーズサンドイッチを食べるサクサクとした音に耐えきれず、思わずキッチンに走ってスナック菓子を調達。
まさに飯テロ映画。この映画を見るときは何か食べるものを用意したほうがいいと思います!! ちなみに飯テロを英語で言うとフードポルノ。日本はテロ、アメリカではポルノと例えるのがおもしろいですね。
エンドロールではカールを演じるジョン・ファブローが、グリルドチーズサンドイッチを作る方法を習っているところが。作って食べてみたくなりました。
アメリカのご当地料理が登場
日本にもおいしいご当地料理やB級グルメがたくさんありますが、さらに国土の広いアメリカ。その土地独特の食文化が根付いているようで、料理にも様々な種類が。
マイアミではクバーノやメディアノーチェなどのキューバサンドイッチが。ニューオーリンズでは揚げた海老を挟んだポーボーイというサンドイッチや有名なカフェデュモンドのベニエが登場。
テキサスではBBQでじっくりと焼いたおいしそうなステーキが!
アメリカのご当地料理もおいしそう。一度本場で味わってみたいものです。
ツイッターやユーチューブ、今はもうなくなってしまった6秒動画のバインなどが出てきて、炎上していくところは今時ですね。その炎上したツイッターの口コミでフードトラックが大人気になるのも、おもしろいところ。
息子のパーシー君がツイッターでお客さんを呼び込むのはさすが ! ツイートしたときに小鳥が飛んでいくのがかわいらしいです。
後半はマイアミからロサンゼルスへ向かいながらサンドイッチを売るロードムービーのようになり、フードトラックで旅していく中で、父親のカールとパーシーが次第に心を通わせていく様子も心温まります。
フードトラックの移動中に股間が蒸れたと言ってコーンスターチをふりかけているのにはびっくり ! スーッとするらしい…。
ゲストも豪華
「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役を務め、海外ドラマ「モダン・ファミリー」のソフィア・ベルガラがカールの元妻を、スカーレット・ヨハンソンがカールの元恋人のソムリエのモリーを、ダスティン・ホフマンがカールと対立するレストランのオーナーを演じています。
そして、「アイアンマン」の ロバート・ダウニー・Jrがイネズの最初の夫役で登場。プレイボーイで来客にはもちろん自分の靴にもカバーをかけているちょっと面白い役柄で登場。
お話は「うまくいきすぎだよ」と思うところもありますが、ほっこりして安心して見れる作品でした。