クッキーやケーキを作るときバターはどんな働きをしているの?お菓子を作るときのバターの役割

2017年9月30日土曜日

お菓子作りのまめ知識

バター

お菓子作りをするとびっくりするのが使うバターの量。 普段何気なく食べているクッキーに、こんなにもバターやマーガリンがつかわれていると思うと、怖くなることも…。 クッキーやケーキを作るときに欠かせないバター。 お菓子作りにたくさん使われるバターの役割は一体何なのでしょう。

コクや風味を加える

バターの乳脂肪分は80%以上で、独特の風味とコクがあります。バターを使うことで、コクのある濃厚でおいしいお菓子ができます。

サクサクさせる

バターを大量に使うクッキーがサクサクするのもバターのおかげ。バターの油分が小麦粉に含まれているグルテンをできにくくし、サクサクとした軽い食感にしてくれます。

クッキーを作るときに、バターが白っぽくなるまで混ぜるのは、空気を含ませて、サクサクした食感にするためです。

パイの層を作る

バターは粘土のようにやわらかく伸びるので、折り込みパイの生地と生地の間に入り、きれいな層になります。クロワッサンのサクサクの層ができるのもバターのおかげ。

きれいなパイの層を作るには、バターが溶けて生地に染み込んでしまわないように温度管理が重要です。バターが溶け出さないように、部屋の温度を低くし、手早く作業を行うのがポイント。バターが溶けだしてきたら、冷蔵庫で冷やした後で、また作業をしましょう。

マーガリンは溶けやすいので、折り込むのがさらに難しくなります。

ちなみにフランスでは、両端がまっすぐなクロワッサンはバターを使って作られたもので、三日月のように両端が曲がっているものはマーガリンが使われているクロワッサンだと決まっています。

クロワッサン

空気を含んでふっくらさせる

バターは砂糖と泡だて器で混ぜた合わせたときに、たくさんの空気を抱き込む性質があるので、きめ細かい、ふくらんだパウンドケーキを焼くことができます。パウンドケーキを作るときには、バターと砂糖を泡だて器で白っぽくなるまでしっかりと混ぜ合わせます。きめ細かい気泡をたくさん含ませるほど、生地を焼いたときによくふくらみ、ふんわりと出来上がります。

バタークリームを作るときも、空気を含ませるように白っぽくなるまで混ぜることで、なめらかでふわっとした食感のクリームになります。

クッキーやパウンドケーキなどを作るときに、バターを常温に戻してやわらかくしておくのは、空気を含みやすくするためです。

常温になったバターとは、指で押すと簡単に沈むくらいの固さになったもの。冷蔵庫から出して、30分~1時間ほどで、ちょうどいい柔らかさになります。

早く常温にしたいときには、バターを小さい角切りにし、ラップに包んで手でもんだり、溶けないように電子レンジで10~20秒単位で少しずつ加熱します。完全に溶けてしまったバターは冷えてもう一度固まっても、風味が落ちて元のバターとは違うものになってしまうので要注意。

パウンドケーキ

保存性が高くなる

バターはほとんど水分を含んでいないため、腐りにくい食品です。バターの割合が多いバタークリームケーキなどは、生クリームをつかったショートケーキなどと比べると長く保存することができます。

バターは 脂質約 80%、水分 約16%。パウンドケーキやクッキーなどバターの割合が多く、水分が少ない焼き菓子は常温でも長く保存することができます。

ただし、手作りのお菓子はおいしく食べるためと、傷んでお腹を壊さないようにできるだけ早く食べるのが原則。手作りしたパウンドケーキやクッキーなどの焼き菓子の日持ちは冷蔵庫で保存して5日ぐらいです。

お菓子作りに欠かせないバターには、風味を加えるほかにも、クッキーのサクサクした食感を作ったり、ケーキをふわふわにしたり、パイの層を作ったり、さまざまな役割があります。 役割を知っていれば、お菓子作りも楽しくなりますね。

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はっさく
お菓子作りと甘いものが大好き!

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