ポン酢
お鍋のタレに使ったり、いろいろな料理にかけると、さっぱりしておいしいポン酢。
ポン酢の「ポン」はオランダ語のポンス(pons)という言葉から。もともと、ポンス(pons)は果汁の入った食前酒のことでしたが、それが伝わった江戸時代には柑橘類が一般的ではなく、柑橘類やその果汁をまとめてポンスと呼ぶように。
柑橘類の果汁に醤油や酢を加えた調味料ができ、ポンスの「ス」の部分に、「酢」の文字が当てられて、「ポン酢」と呼ばれるようになったそうです。
ポンジュース
果汁100%でおいしいミカンジュースでおなじみのポンジュース。
ポンジュースの「ポン」は「ニッポンイチ」の「ポン」。 当時の愛媛県知事の久松定武氏がポンジュースの名付け親。
1952年の発売時に「日本一」のジュースになるようにと名付けたそう。 しかし、「ポン」は愛媛の方言で「くだらないもの」「う〇こ」という意味があったため、印象はよくなかったそうです。
ところで、知らなかったのですが、ポンジュースには温州ミカンだけでなく、オレンジがブレンドされているミックスジュースでした。
松山空港では、月に一度、蛇口からポンジュースが飲めるポンジュース蛇口が登場するそうです。 ぜひ、飲んでみたいですね。
ポン・デ・リング
もちもちしておいしい独特の形をしたミスタードーナツが販売しているポン・デ・リング。
ポン・デ・リングの「ポン」は、モデルになったブラジルのパンの一種「ポン・デ・ケージョ(Pão de queijo)」から。
ポルトガル語で「ポン・デ~(Pão de~)」は「~のパン」という意味。「ケージョ(queijo)」は「チーズ」という意味なので、「ポン・デ・ケージョ」はチーズのパンという意味になります。
「ポン・デ・リング」はリング状のパンという意味に。ポン・デ・リングの「ポン」は、「パン」という意味でした。
どちらも、もちもちしていておいしいですね。 全部同じ「ポン」ですが、由来や意味はそれぞれ違いました。「ポン」とつくものが多いのは、語感がいいからでしょうか。名前の由来を調べてみると、思いもよらなかったことが分かっておもしろいですね。