熱帯植物のトケイソウ(時計草)。時計草という名前の由来は特徴的な花の形から名づけられました。トケイソウの花のめしべがまるで時計の針のように見えるため、時計草という名前に。
立体的で他の花にはないような、変わった花できれいですね。花を時計見立てるのが、すてきです。確かに、分裂しためしべが時計の針のようになっています。
英語ではパッションフラワー。パッションはここでは「情熱」の意味ではなく、「受難」の意味。
パッションフラワーは「キリストの受難の花」という意味で、花の子房柱は十字架、3つに分裂しためしべが釘、葉は槍を象徴すると見たため、パッションフラワーという名前がつけられたそうです。
日本では時計に見立てられた花が、ところが違えば違うものに見立てられるのがおもしろいですね。
トケイソウの花言葉は「聖なる愛」「信仰」「宗教的熱情」。キリストの処刑を象徴する花ということにちなんで宗教的な花言葉になっています。
トケイソウの仲間で、実がなるクダモノトケイソウ(果物時計草)は、パッションフルーツとも呼ばれています。パッションフルーツはつる性植物で緑のカーテンに利用されることも。パッションフルーツの果実は甘酸っぱく、そのまま中身をすくって食べたり、ジュースなどに加工されます。
南国の味がするパッションフルーツ味のお菓子もけっこうありますね。パッションフルーツの果実には、ビタミンA、B、C、βカロテン、クエン酸、カリウムなどが豊富で、疲労回復などにも効果があるそうです。
パッションフルーツとトケイソウが関係あるとは、意外でした。緑のカーテンとして育てて、花を楽しんだ後に、実を食べられたら最高ですね。