日本で問題になっている外来種。生態系を壊してしまうやっかいものです。 日本ではアライグマやカミツキガメやセイタカアワダチソウなどが外来種として有名ですね。
日本だけでなく海外でも外来種の問題が発生しており、なんと日本由来のものが外来種として繁殖してしまい手に負えなくなっているものがありました。
わかめ
日本では、お馴染みの海藻「わかめ」。しかし、世界の侵略的外来種ワースト100 に選ばれているほど増殖し、悪影響を及ぼしています。
日本でわかめの胞子が船の重さを調節するバラストタンクに海水と共に混入、そこからニュージーランドやオーストラリアなどで放出され、わかめが大増殖していったそうです。
わかめスープにして、食べてしまえば解決するのでは? と思いましたが、実はわかめ、ほぼ日本と朝鮮半島しか食べる文化がないそう。さらに、海藻を食べる習慣がない欧米人はわかめを消化する酵素を持っていないそうです。
わかめ=食用という印象しかなかったので、害を及ぼすものとは思いもよりませんでした。
葛(くず)
くず粉の原料として有名な葛。葛根湯の原料にもなり、薬用としても重宝されている葛ですが、繁殖力が高く、あっという間につるを伸ばし、覆いつくしてしまうほど。
こちらもわかめと同じく世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。北アメリカでは園芸用として普及したのですが、繁殖力が強すぎて、林や家まで覆いつくされ、手の付けられない状況に。
そんな状況から葛は「グリーン・モンスター」と呼ばれ、おそれられるように…。 そんな名前のキャラクターがいそうです。
葛の花言葉は『芯の強さ』『恋の溜息』『活力』『治癒』『根気』『努力』。
葛なんて、葛切りしか思いつかなかったのに、モンスターと呼ばれるほど増殖力が強いとは…。葛、恐るべし。
植物の生命力の強さには驚くばかりです。 日本原産のものが、海外で猛威をふるっているとは意外でした。 わかめや葛なんて、食用できるし無害そうなイメージなのに…。 繁殖力の強い、たくましすぎる海藻と植物も困りものですね。